ガチガチゴロゴロ地面の整地に励む日々。うっかり無我の境地に差し掛かり(?)、あの名作が脳裏をよぎる。もみ殻堆肥の進捗状況もご紹介。発酵っておもしろい!
アプローチの整地が続く。ここの整地を始めた頃は、作業しながらあれやこれやと他愛のない事が頭に浮かんできていたけれど、今日は果たして、何も浮かばない。なにやら無心である。ひたすら目前の地面をガリガリ削って、土をふるう。それを繰り返し、それのみを考える。……この心境は! まさか! お、恩讐の彼方に!?
「恩讐の彼方に」、菊池寛、1919年(→青空文庫で原文を読む)
【あらすじ】
主君殺しを犯した侍市九郎は、仏門に入り、修行に励む。諸国遍歴の旅の途中、交通の難所と通行人が命を落とすのを見た市九郎、200間もの絶壁を掘り抜き、洞門を開通させるべく一人ノミを片手に槌を振るう。19年もの間、掘削作業を続け周囲の協力も加わり、ついに9割竣工した。そこへ、主君の息子が仇討ちにやってくる……
市九郎は一心不乱に槌を振った。槌を振っていさえすれば、彼の心には何の雑念も起らなかった。……(中略)……極楽に生れようという、欣求もなかった。ただそこに、晴々した精進の心があるばかりであった。
この気持ち、ようやく少し掴めた気がする。一心不乱にスコップを振るい、いつかこの庭の整地が終わった時、自分にもカタルシスの涙にむせぶ怒濤のラストが待っているのか……?
ということで、今日はガラ3袋半と、
サラサラ土4袋強に仕分け、
前回掘った穴は、
このくらいになった(幅120×奥行き300cm。深さは平均40cm)。あと30cmで玄関ポーチに届く。その後は、ポーチの幅に合わせて左側を掘削する予定。
作業時間:2時間
ところで、先日仕込んだもみ殻堆肥の進捗状況もご紹介。
仕込んだ時点よりも、もみ殻がしっとりしている(表面付近までぽつぽつと白い菌が回っているのが見えた)。近寄っても匂いは特に気にならない。ただ、ビニール蓋を取ったときに、ふわっと発酵臭がした。
支柱に温度計をくっつけて、中心付近に差し込んで温度を測る。仕込んだ当日から、ちょくちょく温度を測っていたところ(変遷は下記)、今日はついに50℃達成。外気温は6度しかないのに! 中はあったかいんだな~。すごいな~。なんかもうこのプールに飛び込みたい!(えっ)
11/29 約10℃(外気温と同じ)
12/04 約45℃
12/06 約50℃