芯を捨てるのはちょっと待った! 植えれば2度いや、3度おいしい!? 超簡単なアブラナ科野菜の再生栽培をご紹介。
この春からずっと、図書館で野菜づくりの本を借りまくって勉強している私。中でもお気に入りの雑誌、月刊現代農業(→HP)に気になる記事が……
「キャベツやブロッコリーのわき芽を挿し木して増やしています」(月刊現代農業2016年5月号62頁)
「キャベツもブロッコリーもほとんどタネを買う必要がなくなりました」(同65頁)
野菜も挿し木できるとな!? キャベツもブロッコリーも一度苗を入手すれば、ねずみ算式に増やしていけるのか……すごいな。ちなみにキャベツは多年草で、わき芽を伸ばせば、2回取り3回取りもいけるとのこと(月刊現代農業2016年12月号294~298頁)。なんてコスパのいい野菜なのか。
もしかして、アブラナ科野菜全般について、挿し木(挿し芽)ができるのでは? さっそく実験してみることに。
さる10月中旬、スーパーで買ったチンゲンサイの芯を庭の片隅に植えてみたところ……
Oh! こんなんなった。しっかりした葉が展開している。根付いたみたいだ。大成功! 気温が低いので生長はゆっくりだったけれど、十分収穫できるサイズになった。むしろ、気温が低いからこそ、虫も付かずにきれいに育ってくれた。
ここは実験区画その1。荒ぶる雑草にまみれる我が庭の片隅。実はここに、いろんなアブラナ科野菜が植わっているのだ。
おわかりいただけるだろうか……
チンゲンサイの芯のみならず、普段なら捨ててしまうキャベツの芯、ハクサイの芯、タァサイの芯、ダイコンの首元を植えこんでいる。先陣を切ったチンゲンサイはさすがの生長ぶり。右上のキャベツ・ハクサイがこれを追いかける。タァサイは昨日植えたばかりのニューカマーだ。ダイコンはどうなるかわからない。ちなみに肥料は、米ぬかを株周りにさらっと播いただけ。水やりはお天気任せだ。
今日はチンゲンサイを収穫する。もちろん、外葉から掻き取って、若葉と株はそのまま残す。春になって、トウ立ちして菜の花として収穫できれば最高だ。
庭中の実験区画からチンゲンサイを収穫したところ、ざっと2株分くらいになった。年末は野菜の値段が高いので、こういうのが助かる。
フレッシュな再生チンゲンサイは、今夜の一品となった。食べた瞬間、鼻にふわっとカラシナの匂いが抜ける!(辛みはない) 味が濃ゆい! 何これ、スーパーで買ったのと全然違う!(って元はスーパーで買ったんだけど)
畑でたくましく育った野菜って、こんなパンチのある味がするんだな。早くきちんと畑を作って野菜づくりをしたいものだ。とりあえず、今後もスーパーで買ったアブラナ科野菜の芯は、おしなべて庭に投下していこう。虫の少ない3月いっぱいまでは楽しめそうだ。
別区画のコマツナも生長中!
【2018/03/07追記】
ハクサイの菜花を収穫(ちと咲きすぎ…)。チンゲンサイもコマツナも順次菜花として収穫できそうな気配。