肉厚・味濃い原木キノコ。庭でもできるか実験しよう。種駒を打つのに便利な定規も作ってみた。
白い&まばらな花付きのサクラ
我が家の傾斜地(山林)にそびえるヤマザクラ?の木。このところの陽気であっという間に満開に。そうだ、キノコ原木栽培を始めよう! 聞くところによると、梅の花~桜の花が咲くまでの間がキノコ菌打ちの適期らしいのだ。すわっ、急がなきゃ!
枝の切り出し
さる年末、上記サクラの木の枝を一部落としておいた。

これを利用する。
キノコの選定
サクラの原木で栽培可能なキノコを調べてみると、最も適するのがナメコ。適するのがヒラタケ、クリタケ、ムキタケ、アラゲキクラゲ、エノキタケ、タモギタケ……などなど。サクラはかなりオールマイティな原木らしい。ただし、シイタケはちょっと苦手らしい。(詳しくは→加川椎茸株式会社)
ホームセンターで購入。ひと箱500円くらい。
中でも手に入りやすく、味も好みなナメコとヒラタケを選んでみた。
種駒を打つ
ナメコ編
「なめこの原木栽培手引き」(森産業株式会社なめこの種付属説明書)より
説明書によると、こういう感じで穴を空けて、種駒を打つべしとのお達し。実際の枝は丸いから間隔掴むの難しそう……と思い、
こんな定規を作ってみた。それぞれ4つの角に穴をあければOK。
なかなか便利。
ドリルビットは専用の物を購入した。必要なサイズ・深さの穴がさくさくあけられて使い勝手よい。
穴をあけ終わったら、種駒を打つ。穴に先端つっこんで、
カナヅチでコンコン。この感覚、懐かしい! 幼少の頃、お手伝いで駒打ちをしていたのを思い出すわぁ……(祖父と父が実家裏の杉林でシイタケ栽培していたのだ。※ど田舎)。
ナメコの種駒打ちができた。
ヒラタケ編
「ひらたけの原木栽培手引き」(森産業株式会社ひらたけの種付属説明書)より
ヒラタケは、木口(切断面)に発生しやすいので、太い枝(20cm以上)を輪切りにするといいらしい。ということで、
朝から汗だく。本気でチェーンソーがほしい!
太そうなところをせっせと切断。20cmはなくて15cmくらいなのだけど、ま、いっか。
がんばって6本切り出した。
木口に穴をあけていくのだけれど、繊維方向の関係か、ドリルビットが詰まって抜けなくなる事態が多発(汗)。
釘抜きでうんうん抜き取る羽目に。
穴をあける際、途中で2~3回ビットを引き上げることによって、木くずを掻き出すと詰まらないことがわかった。
側面上部にも種打ちしている
穴開け&種駒打ち完了。
仮伏せ
種が活着するまで、直射日光を避け、保温・保湿する。
北側通路に積み、
すだれを2重にしてかけておいた。時々散水してやるといいらしい。あとは梅雨明け頃に本伏せ(木漏れ日のチラチラ差す、風通しの良い場所に置く)すればOKだ。この場所に、それぞれ風通し良く立てかけ並べようと思っている。
気になる実験結果は……
きのこの原木栽培、本当は木漏れ日差す杉林などがベストな栽培場所なのだろう。はたして、こんな庭先でもできるのかどうか?? きのこが発生するのは2~3年後とのことなので、実験結果もその頃明らかになる。気長に待とうと思う。
作業時間:4時間