ガーデナーの敵・テッポウムシ! 株元ガードで不法侵入を防ぐ! つるバラをガードする場合のアイデアも。
もくじ
テッポウムシ被害の実態
過日、キウイの植えつけをしたときに起こった悲劇。

ノーガード戦法の結果……
おのれテッポウムシ! 許さない! 絶対にだ!
と誓ったあの日から早2ヶ月。虫の動きが活発になる前に、対策をとりたい。ただし、化学農薬は使いたくない。そこで、物理的にガードする方法でいくことにした。
なお、テッポウムシについて本やネットで勉強した結果を最後にまとめている(※虫の画像アリ)。
物理的ガード方法
ホームセンターにて、トリカルネットの目の細かいもの(鉢底ネットくらいの)を購入。
ハサミでカットする。これを、侵入されたら被害が甚大になる株元に巻き付けるという作戦。
まずはこちら、葉が展開し始めたクリの木。うわーいって感じに手を広げてる。かわいいな。
(白いワイヤーメッシュはアニマルガード用)
その株元にぐるりと巻き付けた。上部から進入されないように、みっちり巻き付けている。ただ、幹が太るときに食い込まない? と心配になるところだけれど、
釣具店の包装紙より
ちょいゆるめユニノットで結んでいるので、生長にあわせて輪っかが徐々に広がってくれるはず(と信じてる!)。
※ユニノットは、結んだ後で、輪っかの大きさを広げたり縮めたりできる結び方。
新緑うるわしい暖地桜桃の株元にも。上部みっちり、下部はネットを地表にぐりぐり埋め込んでいる。
さて、なんとか生き残ったキウイの枝。初々しい若葉が展開中。
来るなら来やがれ!(いや、来るな!!)
株元はこんな風に。主幹がL字状になっちゃってて、ぐるり巻けないので、クリップなどで留めてみた。株元のわき芽かきをする際は、クリップを外せば手が届くようになっている。
以上が我が家の物理的ガード方法。他にも、不織布やアルミホイル、ペットボトルを巻き付ける方法があるらしい。ペットボトルは、株元が蒸れないかしら? という心配があるのだけれど、幹を確認しやすいしタダなのが魅力的。今後、果樹の本数が増えてきたら、通気穴をあけるなどして活用しようかな。
つるバラの株元ガード方法
一本立ちの果樹ならば、ぐるりガード作戦でいける。けれど、
鈴木満男,「バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック」,NHK出版,2007,94頁
株立ちのつるバラには適用できない。巻き付けても隙間だらけになるし、あたらしいシュートの発生を阻害してしまう。そこで、つるバラに特化した物理的ガード方法について調べたり、考えたりしてみた。
軽い砂利を盛る方法
バラの株元に軽い砂利を盛る方法(参照:http://www2s.biglobe.ne.jp/~kinbara/ 「テッポウムシ対策」の項目)が良さそう、と自分の中で話題に。ただ、使用された砂利の性質に難ありとのことで、砂利のチョイスが難しそう。そこで、代わりにアルミホイルを丸めて株元に盛る方法はどうだろうか?(虫はキラキラを嫌うらしいので)などと考えているところ。
砂を混ぜたボンドでガードする方法
愛読している現代農業にて、気になる記事を発見。これは、青森のリンゴ農家さんによるネズミ対策(ネズミが木の幹をかじる)。
8リットルのバケツに木工用ボンドを3kgほど入れ、その上に砂をボンドが隠れるくらい入れたら、水を加え……ブラシでよく混ぜ合わせ……幹の枝下から地際まで塗ってやる……その後5年ほどたってもネズミの被害はありません。
「月刊現代農業2017年12月号」,農文協,37頁
木にダメージを与えることなく、ネズミの食害を封じたそう(木工用ボンドは、木の保護材(カルスメイト)代わりに使えるらしいので安心感ある)。砂のガリガリした感触をネズミが嫌がるのでは……とのことなので、テッポウムシも嫌がるのでは? なんて期待している。
今後つるバラを植えたら、これらの対策を実践してみようと思っている。
カミキリムシ・コウモリガの生態について
敵を知り、己を知らば……ということで、やつらの生態についての簡単なまとめ。(※虫の画像が出てくるのでご注意)
こちらを参照した↓
【新品】【本】虫のしわざ観察ガイド 野山で見つかる食痕・産卵痕・巣 新開孝/文・写真
カミキリムシ
いわゆるテッポウムシ。幹をかじって、産卵→幼虫が内部を食い進んで最悪木を枯らすという悪魔の所業。
同書97頁
同書96頁
犯行現場にて、実行の着手。
特に地上30cmあたりまでが危ない(入られたら枯死する危険大)。虫は鳥の目に晒されるのを嫌うため、株元の草を取り払い、スカスカにしておくだけでも一定程度防ぐことができるらしい。
同書97頁
成虫は葉っぱを食べる。
コウモリガ
カミキリムシ同様、幼虫が木の内部を食害する。
同書92頁
同書93頁
食害跡を見るにつけ、うちのキウイはこっちに入られたような気がするなぁ。
また新しい情報を入手したら、この頁に随時書き足していこうと思っている。